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2005.06.10
高速化の実現
ケーブルネットワークを用いた100Mbps以上の高速通信システムについて

当社は、ケーブルネットワークの同軸ケーブル上で100Mbps以上の高速通信を実現のため、米国・ARRIS社(アリス社)の「WideBand DOCSIS(ワイドバンド・ドクシス)」システムを採用、販売することとなりましたのでお知らせいたします。なお、当システムは、来週6月15~17日に東京ビックサイトで開催される「ケーブルテレビ2005」において展示、発表を行います。
WideBand DOCSISシステムは、北米でケーブルインターネットのCMTS(シー・エム・ティー・エス:ケーブルインターネットのセンター側制御装置)ではナンバーワンのシェアを持つ、米国・ARRIS社が開発したもので、DOCSIS(ドクシス:ケーブルインターネットの業界標準規格)の次期バージョンとされるDOCSIS3.0の主要技術として有力視されております。
WideBand DOCSISシステムは現状のケーブルインフラを用いて、下り最大32チャンネルの非連続チャンネルをリンクアグリゲーション技術により束ねることで、光通信よりも高速な1.2Gbpsの高速通信を実現するシステムであります。ケーブルネットワーク上で、既存の同軸ケーブルインフラをそのまま利用して光通信と同等以上の高速化を可能にするこのシステムは、ケーブルテレビ局の今後の競争力を大幅にアップさせるものとして期待されます。
さらにこの方式は従来のDOCSIS方式と下位互換性を保つことから、現在行っているインターネットサービスとの同時運用が可能であります。したがって、現在使用しているCMTSがARRIS社のC4(シー・フォー)であれば、ソフトウェアの変更とWidebandチャンネルのグループ設定を行うのみで、サービスメニューを維持したまま、ローコストでアップグレードが実現できます。
「ケーブルテレビ2005」の当社ブースでは、4チャンネルの帯域を利用した100Mbps以上の高速通信を実動展示いたします。
当社は日本国内のケーブルテレビ局にARRIS社のCMTSを300台以上納入した実績を持ち、ARRIS社と日本国内販売のパートナーシップを提携しております。今回もいち早く国内の他社に先駆けて本システムの採用を決定致しました。また、専用CM(ケーブルモデム)は今年度中の製品化を予定しております。